はじめに
そもそも Dialogflow CX って何?という方がこれを読んでくれているかもしれないので、ざっくりと説明すると、2020年に Google Cloud がリリースしたチャットボットやテレフォニーエージェント(代理で電話応答してくれるボット)を構築するためのボット構築プラットフォームのことです。
従来の Google アシスタントアプリの作成や簡単なチャットボット作成に利用されていた Dialogflowは、Dialogflow ES(Essentialsの略)にブランド化されていますが、CX は大規模だったり、複雑な仮想エージェントに適していて、エンタープライズレベルのプロジェクト用に進化しています。
...という訳で CX はお値段もエンタープライズ向けだったので、正直私もドキュメントを読んだりしていても GCP のコストが気になって気軽に触ったことがありませんでした。
Dialogflow CX Competition とは?
Dialogflow CX Competition (global) は、Google 公式が開催している Dialogflow CX を使ったコンペです。
このコンペには2種類の応募方法があります。
- UX Designers - Write a conversation flow
- UXデザイナー向けの種目で、COVID-19 に関連するテキストチャットボットの会話フローを設計します。(例:ワクチン接種のスケジューラー、FAQ、旅行先での許可に関するボット)
- Bot Developers - Build an integration
特典その1:無料のトレーニング
私がまず応募してみようと思った理由は、無料の Dialogflow CX トレーニングを受けられるというところです。
とりあえず参加申請すると数日後に Qwiklabs のオンライントレーニングへの招待メールがきます。
Qwiklabs で受けることができるのは2つのコードラボなのですが、ここで実際に動かせる Dialogflow CX の環境はシュミレーターなどではなく、トレーニング用に発行された GCPアカウントで実際に Cloud Console にログインして Dialogflow CX の開発をすることができます。
ひとつ注意点なのは、「Start Lab」ボタンを押したら1時間半以内にそのコードラボを終わらせないといけないということです。時間になったら、トレーニング用のアカウントから強制ログアウトされて、一度作ったチャットボットは二度と触れません。もう一度「Start Lab」することはできますが、新しいアカウントになるので最初からチャットボットを作り直しになります...
なので、「Start Lab」ボタン押す前にコードラボの内容を一通り読んでおくことをおすすめします。私は英語読むの遅いので先に読んでないと間違いなく間に合わなかったと思います。
あと、ditectintent のURL設定するところがコードラボの説明だと間違っている気がしました。(Feedbackに書いておいたけれど)
特典その2:Dialogflow CX Tシャツ
これは受賞者に貰えるとかではなくて、プロポーサルを提出した先着200名に無料配布してくれるという特典です。
プロポーサルの期限は 8/9 なのですが、(日本時間ならまだ間に合うので皆さん急いでとりあえず応募してみましょう!)先日、提出した私のプロポーサルでも先着200名に入っていたらしく、Tシャツをオーダーすることができました。
男性・女性用、サイズも自分で選べました。
特典その3:受賞者には豪華賞品
UXデザイナー向け、チャットボット開発者向け受賞者それぞれ、1位から3位までの方々には Fitbit Sense や Nest Hub, Lego Kit などの賞品がついてきます。私は受賞は狙っていませんが、StarWars の Lego Kit は欲しいな...って少し思いました。はい。
あと、「The Definite Guide to Conversational AI with Dialogflow and Google Cloud」という本もついてくるそうです。
(これ、Amazon で調べたら 6000円以上するのね...)
これからのタイムライン
8/9 から応募されたプロポーサルの審査が始まり、Best idea として50のプロポーサルがノミネートされます。
ノミネートされた人は、実際に会話フローの構築やチャットボットの統合環境を作って 8/31 までにソースコードを提出します。
コントリビューターは全員、Googleから SNS や Dialogflow の Webサイトを通じて紹介されるらしいです。
自分のプロポーサルがノミネートされるされないに関わらず、ノミネートされたコードがオープンソースとして見れるというのはうれしいですね。
そして、最終的な受賞者の発表は 9/13 です。
万が一、私のプロポーサルが50のノミネートに入ったら、また続きを書きたいと思います。ではでは。