これは何か?
先日、Actions on GoogleでDialogflowを使用して作成した既存アクションを、Actions Builderに移行する方法と移行ツールが公開されました。
Dialogflow to Actions Builder migration tool | Conversational Actions
(追記:こちらのドキュメントは (翻訳とサマリ) Dialogflow to Actions Builder migration tool - omohayui blog で、翻訳しました。)
ただ、こちらに書かれているように、Actions Builderへの移行は必須ではなく任意です。
Dialogflow自体は今後も使えますし、既存のアクションは引き続きGoogleアシスタントデバイスで機能します。
また、DialogflowとActions Builderとの機能差分は大きく、そのまま同一プロジェクトで移行してしまうと既存のアクションを破壊してしまう可能性もあるので、かなりリスクがあると思います。
まずツールを使う前に、何が移行されるのか、移行のメリットは何かといったところを確認しようと思い、まずは下記の導入動画を観て翻訳してみました。
移行ツールのドキュメントの翻訳やツールを使ってみた感想も別のブログ記事に載せようと思ってます。
DialogflowからActions Builderへの移行 (Ja)
Dialogflowを使用して作成したアクションを、Actions Builderに移行して、利用可能な新機能を利用したいと考えている人もいるでしょう。
まず詳細に入る前に、2つのワークフロー間で共有されるいくつかの概念について説明します。
タイプ、プロンプト、インテント、シーンを含む会話モデルから始めます。
Dialogflowエンティティは、Actions Builderではタイプと呼ばれ、応答はプロンプトと呼ばれます。
インテントは引き続きトレーニングフレーズとパラメータアノテーションで構成されています。
ただし、Actions Builderのコンテキスト管理、Webhook、応答はシーンで管理されるようになりました。
シーンは、会話の個々の状態を表します。
シーンの主な目的は、会話を論理コンポーネントに編成し、タスクを実行し、プロンプトをユーザーに返すことです。
DialogflowとActions Builderのもう1つの明確な違いは、
Actions Builderは、Webhookがインテントから独立しているということです。
つまり、複数のインテントで1つのハンドルまたはロジックを再利用できます。
インテントは、処理に使用するコードではなく、ユーザーの話すことを表す必要があります。
これにより、さまざまなインテントでワークフローを再利用するという点で、柔軟性が大幅に向上します。
次に、Actions Builderが予期しないユーザー入力を処理する方法について説明します。
Dialogflowとは異なり、Actions Builderにはフォールバックインテントはありません。
フォールバックインテントは、2つの異なるシステムインテントに置き換えられます。NO_INPUTインテントは、ユーザーが応答しない場合にトリガーされ、NO_MATCHインテントがトリガーされるのは、アクションがユーザーの入力をインテントに一致させることができない場合です。
これらのシステムインテントには、カウンターが組み込まれているため、失敗した各試行に対してアクションの応答が異なり、会話の流れがより自然になります。
そして、アクションをActions Builderに移行するのに役立つように、コンソールの移行ツールを使用できます。
このツールは、Actions Builderに使用可能な各言語のインテントとタイプを自動的にインポートすることで、移行プロセスをスピードアップするのに役立ちます。
アクションをActions Builderに移行する方法の詳細については、以下の説明にあるドキュメントをご覧ください。
(記事の先頭に貼ったドキュメントです。)