omohayui blog

おも‐はゆ・い【面映ゆい】[形][文]おもはゆ・し[ク]《顔を合わせるとまばゆく感じられる意》きまりが悪い。てれくさい。

VOCA展

上野の森美術館で『VOCA展』をみた。

私が一番すてきだと思った作品は、市川孝典さんの和紙を焦がし焼き抜いて絵にしている作品。
線香で焦がした和紙の色も綺麗だし、計算された穴の形から覗く漆のような光沢のある黒も美しい。
それにビジュアルだけじゃなく、「盛る、染める」を全く必要としない「焼き抜く」手法はコンセプトとしてもすてきだと思った。


また、うちの大学の日本画OBの方が、今回出品されているということをきいて、どんな作品を描いているかは知らずに初めて作品を拝見したところ、日本画でなくデザイン的で驚いた。
アクリルミラーを日本の伝統的なデザインに切り抜いた作品で、構成の仕方や会場の空間を映し込むミラーの使い方は、さすがVOCAに推薦されるだけあって上手いと思った。


あと齋藤芽生さんの作品は、新美の「アーティストファイル2009」で見たときも強烈な印象が残っていて、今回のも毒々しさというか生々しさというか独特の世界観が表現されていてよかった。
でも『百花一言絶句』の方が断然好き。あれはすばらしい。


他にも印象に残った作品がたくさんあったけど、どれも個性が強くて全体的にはまとめられない。

いやーいい刺激になりました。